私は仕事が嫌で仕方がなかった時海を見に行っていました。
当時私は研修生として指導者にマンツーマンで仕事を教えてもらっていました。
その指導者のアタリがきつく、職場環境にも慣れていなかったため、直ぐに病みました。笑
このまま職場と家の往復だけでは潰れてしまうと思ったので、休日の前の仕事終わりに海を見に行っていました。
辛すぎた研修時代

初日からテンションが下がった覚えがあります。
指導者が発表され、その人から次の配属場所や注意事項を伺うのですが、その時からです。
私も指導者の下に向かって挨拶をしたのですが、指導者は私のことを無視。
指導者は上司に話をしに行きました。
その時私は何もできず待たされます。
やっと戻ってきたと思ったら、何事もなかったかのように事務連絡して終了。
この時は「厳しい世界って聞いていたし、こんなものなのかな」と思っていました。
しかし、同期に聞いてみると皆はそんなことはなく…。
自分の態度が良くなかったのかな。それとも良くない人に当たってしまったのかな。と不安でした。
研修中は地獄でした。この時期が一番会社を辞めたかったです。
結論から言うと、何をしても怒られました。
ちょっとしたことでも、鬼の首をとったかのように怒ってきます。
常にムスッとしており、二人の醸し出す空気は最悪でした。
ミスをして怒られることは分かります。
でも理不尽に怒られるのは耐え難かったです。
そして、恐怖で体が支配されて全然話の内容が頭に入ってきませんでした。
「それ前も言ったじゃん。なんで出来ないの?覚える気ないならやめたら?」
「覚える気ないわけじゃないんですよ。頭の中が怖い怖い覚えなきゃ覚えなきゃと委縮しているから覚えられないんですよ。」
とは言えず
頭に内容が入ってこないのでまた同じミスをして怒られの繰り返し…。陰では「今回の研修生はダメだ」と陰でいわれる始末。
キレられても、小言を言われ続けても
「はい、すいません」
としか言えない日々。
でも会社を辞めるには惜しいと思っていました。
せっかく苦労して入った会社。
我慢して過ごせばそれなりな地位まで行くことができる。
みんな頑張っているんだから自分も頑張ろう。そう思い毎日必死に頑張りました。
海へ現実逃避

頑張ろうとは思うけど、心も体も動かない。
さすがに職場と家の往復だけではつぶれると思いました。
なので、仕事帰りに自宅の方向の逆の電車に乗って海に行きました。
この非日常感がもう仕事のストレスを軽減してくれます。
その後駅前のコンビニでビールを1本買い、砂浜近くの階段に座って一息。そして、今までの出来事を振り返る…
時にはただ波の音を聞きながらぼーっとして頭の中を空っぽにする。
頭の中に入ってくるのは波の音だけ。
波が引ける音と同時に自分のモヤモヤが流れていく気がします。
漂流していくごみを見て、あ、あれ俺のイライラじゃんみたいなことを考えていました。
時には音楽を聴きながら自分の世界に浸る。
広大で静かな海岸に一人。イヤホンをしてその世界を拒絶して自分の世界に浸る自分自身に酔えます。
冷静に考えたらスーツ姿で海岸で一人で酒を飲む人の後姿は非常に哀愁が漂っていたでしょう。でも関係ありません。そんな他人のことを考えている余裕なんてないんですから。
海を見ることで落ち着くんですよね。広いから何でも包み込んでくれる感じがする。と同時に得体のしれない恐怖を感じる。
自分の悩みなんてちっぽけなものだと感じさせてくれる。
あと周りに人がいない。通勤では満員電車。職場では指導者とマンツーマン。仕事では多くのお客さんと関わる。
どこに行ってもひと・ヒト・人…。
「人」に疲れていた自分にはこの「人デトックス」の効果は絶大でした。
私はそのまま90分くらいいたと思います。
スーツのお尻の部分汚れてしまうので、ミニタオルを持っていくといいと思います。
海へ行き心のデトックスを
一番は気持ちの切り替えができたことです。
「明日から頑張ろう!」
って感じではなく
「あーすっきりした。悩んでいても仕方ないからやるかー」
って感じです。
「この海の広さに比べたら自分の悩みなんて大したことないでしょ…」
「あの指導者もたまたま虫の居所が悪くて怒っていただけだろう。」
「所詮たかが一人の人間のしょうもない悩みじゃん。あと2週間くらい我慢してやるか」
みたいな感じになっていました。
波の音が心地よく心が洗われると同時に、モヤモヤを流してくれたんですよね。
と同時にこの暗い海に一人くらい沈めてもばれないだろくらいは考えていました。
研修期間は1か月くらいでしたがそのうちに3回海に行きました。
海に行くと落ち着いて、気持ちの切り替えができました。
嫌いな人や仕事は変えることができません。
変えられるのは自分の気持ちだけです。
人に変わってもらおうとか期待してはダメです。
自分の心は自分で守りましょう。
他にもつらかった時にやったことはいくつかあるのですが、またの機会に伝えたいと思います。
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